2016年9月10日土曜日
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Rapha Prestige NASU

2016年9月10日土曜日
2011年のいつだったか、前を走るライダーのウェアに惹かれた。
袖のカラーが異なるだけのシンプルなデザイン。
僕が求めていたウェア、それがRaphaだった。


2012年9月 信州でRapha Gentleman's Raceが開催された事を知る。
距離、獲得標高、グラベル、どれを取っても僕にとっては無縁で遥か遠い存在だった。
いつの頃か憧れに変わり、いつかそのスタートラインに立ちたい。
と思い続けてきた。

ようやく那須の地で、そのスタートラインに。


ERATEH(ヘタレ)からは、Zeroさん、9_6kenさん、さとしー、ヒデヲさん、僕の5名で参加。


30組の参加者達。
1チーム5名構成のため総勢150名がゴールを目指す。


6:00から2分おきに各チームがスタート。
我々は6:46。最後の方で人もまばら、ちょっと寂しかった。


心配していた天候も気持ち良い晴れに。
一面に広がる稲穂が黄金色に輝く景色に向かって下っていく。


約30km下った後、徐々に登りへ。

今回のコース、
直前に台風による雨の影響でグラベルを中心にコースの見直しが数回行われ、
最終的には約170km3600mUPのコースに。


登って下ってを繰り返し、気づけば高いところまで登ってきた。
まだまだ序盤だというのに、脚を削られる。

それにしても良い景色。


スタート直後は複数チームがまとまって走っていたが、
山々をジグザク越えて行く間に、いつの間にか単独に。

それぞれの個性が出ててわかりやすいw


序盤だから、体力の消耗は極力抑えたい。
こういう木漏れ日の道はほんと嬉しい。


64km地点。いざ、CP1八溝山山頂へ。
「6.8km 8.6%で白石峠よりもキツイプロフィールだったとか。」(ヒデヲさん調べ)
山頂に着く頃にはホントにヘロヘロに。
若干、ハンガーノック気味だったのかもしれないってくらい疲労困憊。


あっ!こういう看板、見たことある!

プレステージに参加しているんだ。
と再認識して、少しテンション上がった。


CP1八溝山 山頂には城の形を模した展望台。
あの雲の向こう、那須岳を目指すって、マジか。。。

僕の身体は、リタイアの事しか考えられないほど疲弊していた。

ヤバい、マジでヤバい。。。

言い訳を考えるほど思考も回っておらず、
ただただ、コーヒーとバナナを貪ることで回復を祈るしかなかった。

僕の人生の中で一番バナナを食べた場所。恥ずかしいから本数は言わないけど。
そして背中にもバナナを2本仕込む。


1つ目のグラベルはノートラブルで無事クリア。
気持ちに余裕が全く無くて、1枚も写真を取っていないという失態。

完走を意識しすぎて、休憩もろくに取らず走り続ける。
気持ちをリフレッシュするために休憩。


CP1での補給も効いてきて、僕の身体もかなり回復。
体力的にはかなり消耗してしまったから、ラスボス(那須岳)への不安感は拭えないまま。。。


2つ目のグラベル

グラベルを走るのは体幹と技術が重要。
不安定な路面状況のため、必然的に舗装路より神経質にもなるし、体幹の強さがモノをいう。

全身のバランスが大事なわけだけど、
直前から左脚のモモに違和感が出てきたことで、すぐにそのバランスが崩壊。
左脚を地につけた瞬間、モモが攣る。

やっちまった。
畜生、終わった。。。

その場に座り、モモを伸ばす。

イテェーぞ。おい。

言葉が出ない。

2RUNを1粒舐め、痙攣が治まったところで、
てくてくと斜度が緩くなる区間まで歩きつつ、騙し騙しペダルを回しながら回復を祈る。
ここまで来たらやれるところまでやるしかない。


グラベルの下りを経て、CP2までの18kmを慎重に走る。
2つ目のグラベルもノートラブルであったお陰で、だいぶ時間的には余裕ができた。

攣った脚も運良く回復。2RUN効果は絶大なのかも。
と言っても疲れきってるけど。

疲労困憊ながら、なんとかCP2へ転がり込む。
(右のスタンプは何のマークでしょうか?キツネかな?)


昼食を済まし、ラスボス那須岳へ。
時間的に余裕があることで、淡々と登ることが出来るのは大きい。
必要以上に踏まない。ぱぴゅーんと行っちゃう2人は放置。


CP2から約28kmのヒルクライム。ひたすら登るだけ。
小細工は無し。

斜度がキツくなるに連れ、もう終わってしまうんだ。
という喪失感を打ち消すように、最後まで死力を尽くして踏み抜いた。


僕らのRapha Prestige NASUは無事に閉幕。

4人の仲間と目指すゴールは長く辛く、
そして共に笑い、気遣い、支えあうライドでした。

5人で肩を組みゴールした時、
完走する事ができた達成感ではなく、
最悪の事態を免れたという安堵しかなかった。
直前に風邪を引いたり、古傷の膝が痛くなって階段降りられなかったり、紙一重だった。

僕にとってのRapha Prestigeとは何だったのだろうか?と、
終盤、走りながらずっと考えていた。


数々の自然が、心身を整えてくれる。
数々の苦痛が、己を奮い立たせ、
数々の出会いが、時には風よけになってくれ、背中(お尻)を押してくれる。

僕らが歩む道は決して一人ではない事を教えてくれる。


僕がロードバイクとRaphaに魅せられた理由なのだと思う。

まだ走ったことのない魅力的な道はたくさんある。
それをあといくつ走る事ができるのだろうか。。。

限られた時間の中で、出来ることはそう多くない。


※いつもは走行ログを貼るのですが、
GARMINのデータが壊れててすごく悲しい。(T_T)

Instagramにもたくさんのライドの様子が上がっています。
どれだけ辛く楽しかったのか、続きは#rpNasuにて。

最後に、運営スタッフの皆様、那須の地元の皆様、共に走ったライダーの皆様、
素晴らしいRapha Prestige NASU をありがとうございました。

そして、共に走ったメンバ及びご家族の皆様、本当にありがとう。

さぁ、次どこ行こか?

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